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たぶん私しかやってない「蜘蛛の糸で紐を作る」

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軒下にできた女郎蜘蛛の背中をナデナデして愛でているキツネさんです

前々から思ってはいました

ジョロウグモってデカイから巣も大きいし糸も太くてすんごい丈夫なんです

茹でたパスタと草相撲てきなことをしたら多分 蜘蛛の糸のほうが勝ってしまうのではないかとおもうほどの強度

通過するとき顔にでもかかろうものならそのまま映画のキューブのOPみたいに私が切断されてしまいそうな気がします

今私は蚕を育てているのですが まーその話はそのうちするとして実用性を考えた場合 天然の糸といえば蚕なのかもしれませんが 一般人がパっと思いつくのは蜘蛛の糸なのではないかと思うのです

そう 糸といえば蜘蛛 なのに蜘蛛の糸を使った製品がないのはなぜなのか

なんか調べたら 蜘蛛の糸で服をつくったプロジェクトがあるらしいですが天然ものじゃなくて人工的にタンパク質でつくられた成分は近いのかもしれなが私から言わせれば偽物の蜘蛛の糸

ちょっと考えれば想像はつくと思うのですが採集する手間と取れる量が現実的では無いからでしょう

まー 御託はこれぐらいにして今日は蜘蛛の糸でネックレスつくっていくぜ!!

我が家にテリトリーを構える 女郎蜘蛛さん

めっさでかいw

そんで女郎蜘蛛の糸ってよく見ると金色に輝いているんだぜ

一番 太い幹線となるやつはめっさ丈夫

必殺仕事人ごっこができるゾ

これいっぱい集めてよったらすごいのできんじゃね?w

最近 ヌシがどこかに旅立ったようなので回収してみることにした

しくった 先にゴミ(ヌシがチューチュー吸った後の残りかす)を取ってからよって一本の糸にすればよかった

さすがに綺麗で長い糸を一本だけ集めていくのは大変そうなので巣ごとまとめてよって一本の糸にしている

蜘蛛の巣って簡単なイラストとかでみると八角形で先端は木の枝とかから伸びているとおもうのだけで

そのうちの10時から14時の間の糸を纏めててAとして合わせのこりの16時~20時をBとして伸ばしてよることで一本の糸にするようなイメージか

するとこんな具合に 一個の巣から一本の糸を作ることが出来る

しっかし 巣からゴミをとっている作業しているとけっこうクルものがあるな

編み物はどうしても女性のイメージなのになんで誰も蜘蛛の糸から紐を紡ぐという発想が出ないのかとおもえばやはり虫と女性の相性が最悪だからではなかろうかw

わしは虫へーきなのでその辺の抵抗がまるでない

さてと 巣一個だけでは全然たりないので外にでて探してこようと思います

長靴を装備し 割りばしをカチカチさせながら 蜘蛛の巣バスターズ!!

相変わらずの不審者感丸出しだが山奥なので問題は無い

やったぜ! 早速 でかい蜘蛛の巣をみつけた

しかし割りばしカチカチさせて持ってきたは良いが現地でゴミ取りしている暇なんてナカッタ

割りばしは装備から外し左ズボンのポッケにねじこんでおく

電柱と草の間に出来た巣を纏めて毟ってその場でこよって一本にまとめておく

そうするとだいたいこんな状態になるのでそのまま一度小屋に持ち帰る

持ち帰ったものは先ほどのように残りカスを取り除いてぬるま湯にてササっと洗ってみる

幹線の部分はベタベタないのだけど虫をとらえる横糸の部分には粘着質状のものがあってちょいとべたつくのでお湯であらってみたがよく考えたら蜘蛛の巣って雨ざらしのなかでも粘着失わないのであらってもそんな意味なかったのかもしれん

多少のゴミがとれたのでなかいかとおもうことにしよう

実際は絡んでしまった細かいゴミはほとんど取れない

もしも将来的に天然の蜘蛛の糸でなにか糸を採取するならば一切虫などのいない無菌室みたいな隔離された部屋で巣を作らせるのが良いのではないかとおもうがそれでも効率は悪いか

比較的ゴミのすくなかった巣は一本にまとめてもけっこう綺麗な金糸にみえるな

光にかざすと うほwいい色w

これが一個の巣から獲れる糸の量だ

そいつは室内にぶら下げといて次の巣を収集にむかう

ここにあるんだけどあんま、みえないなw

上は高い木の枝から掛っているからそこまで届かないから2割ぐらいロスしてしまうかもしれん

それでも届く範囲で纏めていくよ まずはやりやすい下から

光が当たると巣は良く見えるようになるね

こんな感じで縦長に引き延ばしてねじって一本にまとめていくのだよ

今回は巣6個分の糸を回収することが出来た

そのうちの2個を一本にこよってまとめてこのように三本に糸に

これをさらに編みこんで一本にしていくゾ

それぞれの糸の先には適当な重りをさげておく

この状態で三つ編みしていくでー

えっさほいっさ これはけっこう時間かかりそうなw

中腰きついのでじっくり編むためにイスを用意した

天気のよい秋空のなか蜘蛛の糸をつむぐキツネさん

いったい私はナニヲシテイルノダロウと考えが脳内をよぎりそうになったが無心になってただただ糸を編んでゆく

重石になっているのが金属のスプーンやハサミやナットなので交互に編むたびに青銅製の椅子に当たってリズミカルな鉄どうしがぶつかる高い音を奏でていく

ほんまに俺はなにをシテイルノダロウ

そうして6個の女郎蜘蛛の巣で編まれた紐は長さ90cmほどになった

太さ的にはこんな感じです

しかしまとまると金糸の面影は無く きったねーただの紐だなw

パっとみこれが蜘蛛の糸100パーセントで編まれた紐だとは誰も思うまい

ワシ以外でこんなことしている人間はこの世の中におるのだろうか?

蜘蛛の紐を使ってペンタントにしてみたよ ぶら下げているのは何とかっていう化石のやつ

どっかのお土産でかったものだ

さっそく そうびしていくかい?

はい ←

いいえ

これが天然の蜘蛛の糸でできた紐だ!!

巣6個分でこれだけにかできないのでとても普及するとはおもえんw

しっかし細さのわりにかなり強度はあるね 微妙に弾力性もあるし

ファンタジー世界だったらぜったいなんかしらのステータスあがるはずソス

蚕の糸より先にやべーもの作っちまったのう

たぶん私しかやってない 

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