皆は覚えているだろうか
あいつが倒れた日のことを
手に負えず放置されづづけた日々のことを
いずれは打倒せねばと思っていたのだがその面倒くささからなかなか重い腰があがらなかったのだが
去年のうちに下草だけは刈っておいたおかげでそろそろ手をつけてみようとおもったのだ
こいつねー もう4~5年ぐらい経つか?
あるひ起きたら破壊されていたツリーテラス
その日以来ここは使用不可 侵入不可の聖域のようなものになってしまった
引っかかった場所からさらに先にも伸びていて処理がめっさ大変だった かかり木
こいつのなにが厄介って二股になった場所が上下で二か所同時にかかっていたこと
このように下だけはいつでもやれるように草刈りしてあったん
これ以上の写真は消失してしまったのでみせられないのだけど
めっさ頑張って処理したんよw
木を倒すのはかなりの体力もひつようになるがそれ以上に知力も必要になる
とくにかかり木になっているような特殊な個体は詰将棋のような緻密な手順が求められる
倒れてから数年経ち 枯れて軽くなってきたのもそろそろ頃合いとおもった一因だ
まずは久しぶりに橋をわたってツリーテラスへと行き現状を確認
なんとなくいけそうな感じがしたので下から6尺の脚立をテラスへと上げて近くからチェックしてみる
相変わらずに箇所の二股が引っかかっておりどちらに負荷がかかっているのか見分けがつかない
見た目だけなら両方同じぐらいの負荷がかかっているような気がする
これが片方にしか負荷がかかっていない場合 片方切ったときにガクンとずれたりする恐れがあるから怖いのだ
ましてそのお重みで二本で支えていたものが1っ本では維持できなくて全体的に折れようものなら逃げ道がないのだ
なので急に落下したりしないようにロープをうまいこと利用して慎重になるべく枝先から処理していった
なんだかんだありここ前処理したゾ
この状態にするまでが大変だったケドモ
写真残ってないから見せられないの残念w
いま下で梯子がかかっている上の切り口のやつがグーっと伸びていていま掛かっている50cmぐらい下に同じように伸びて二股になった部分が掛かっていたのだ
ってことでまずは処理のしやすそうだった下からやっつけた
そいつを切ったあとも今度は手すりに乗っかり これもまた面倒だっただ
一部手すりが外れているのはそのせいだ
水分が抜けて少しは軽くなっているとはいえ この太さなのですんごい重みが掛かっている
見ての通りその木に橋子をかけて切っているのでなにかの拍子にこいつが折れたらチェンソーで作業しているまま落下することになるのでとても危険だ
まぁ強度的に 大丈夫そうと自分のなかで確信があったので作業したのだけども
そしてここまで処理がおわれば最後の難関だけだ
最後は なるべく中央あたりからチェンソーで切って倒すのみである
ふつうかかり木は下から段々切っていって処理すると聞いたことはあるが 根元のほうは太すぎて私の2万のチェンソーでは切れそうもないから二股から先の細くなった場所を切ろうと思う
つまり上の写真でいえば二つの切り口のあるすぐ左あたりになるだろう
もちろんこのままの状態で切るわけにはいかない これでは切れたとたんに梯子ごと一緒に落下してしまうからだ
そこで独立した足場が必要になる
幸い山側から上がれば6尺の脚立でもなんとか届きそうなので足場が水平になるようにスコップで山側の土を削って慣らすことにした
本来は6尺よりも7尺のほうがよいのだが(この前 もらってきたので7尺の脚立もある)高くなればなるほど足場の開きも広くなってしまうのでその都合上6尺が一番妥当と判断した
そんなわけでスコップで斜面をほじくり水平な足場を作って適当なコンパネを敷く
下にいたを敷かないと脚立の足が潜って傾くから危ないのだ
普段は乗って作業してはいけない天板に乗らないととどかないので グラつくと余計に危ない
なんとか足場は完成したが やはり梯子をかけて近くから切ったほうが安全で安定して力も入れやすいので切るのとは別にその前段階の処理をするための作業は梯子をかけた状態で行った
これは二段梯子ではなく6尺の脚立を開いて梯子状にして掛けた様子
二段梯子はめっさ重いので足場の不安定は斜面でやりくりするのはすんごい大変なので軽い脚立をつかった のこの状態で左の細い部分を切るわけなのだが このまま上からチェンソーで切ると重みでガイドバーが挟まれて絶対に抜けなくなる なんせこんだけの木の重みがその一点にかかるようなものだからだ なので こういうときは下から切るのだけど不安定な場所でっ全部を下から切るのは大変なので
多少は上からも切れ込みを入れておく
しかしさっきも言った通り上から切っていくと ある段階からはチェンソー自体が挟まれてしまうので
それを避けるためにV字にきりこみを入れるのだ
こうだ! このようにV字に切ることによって重みで下にさがっても切り口がくっつかずうまい具合に切り離すことが可能になる だぶん
問題はこれを切っている最中に重みで折れてしまわないかだけが怖かった
いがいとまだ芯が残っているから1/3程度なら問題なく耐えるとおもってこれぐらいにしておいた
あとは下から切るのみである
これからが本番である
梯子状にした6尺の脚立を折りだたんで 足場にコンパネを敷きその上に立てる
足場や脚立が折れた木に当たらないようによけて設置する 少しでもかすめればその振動で脚立よりも振り落とされてしまうかもしれないからだ
さすがに脚立だけでは安全とはいいきれないので二段梯子をすぐ脇に立てかけてすぐにそちらに避難できるように準備も欠かさない
それでは最後の狩りと行きますか!!
下でチェンソーのエンジンをかけてふかしすぐ掛かる状態にしてからいちどスイッチを切る
どうしても最初はエンジンかかりずらいから 脚立の不安定なうえでやりたくないw
一度かかれば すぐに始動できるもんね
あったまったチェンソーを片手に持ち脚立を登っていく
やはり6尺の脚立の天板にのらないと切る場所にはとどかなそうである
エンジンをかける前に隣に立てかけてある二段梯子の状態もチェックする うむ 問題なくすぐに渡れそうだ
それではドキドキしながらもチェンソーに息を吹き込む
ビィィイインーー!」という音とともに始動し 先ほど上からV字に切れ込みを入れた真下の直前上にチェンソーを当てて 下からゆっくりと切っていく
できることなら一気に切って落とさず途中で折れて止まってその後ロープで引っ張り下からへし折るのが安全で最良なのだが やってみないことにはわからない
上から1/3はV字にすでにきれている
下から半分まで切り込みを入れた際に ミシミシという鈍い音が聞こえ始め若干 木全体が下にたわんだ
その音を聞き素早くチェンソーのスイッチを切り 後ろの二段梯子につかまり様子をうかがう
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
ミシミシと2回ほど音がしただけで そのまま止まった
もう折れるのは近そうであるがもう少し切らないと 下からロープをかけて負荷をかけても折れなそうである
なのでもう一度 エンジンをかけてっゆっくりと下から追加で切れこみを深めていく
そこから1cmぐらいきれこんだあたりでまた ミシミシと音がなりはじめて
こんども急いでエンジンを切り背後の日段梯子に片手をかけた
こんどは先ほどと違い ミシミシという音がずっと続いて聞こえる
これはたぶん重みで折れるなと思ったので 6尺の脚立から完全に二段梯子に移って避難した
避難している間にもミシミシという音は絶えず ついに数秒後にはドーン!!という音とともに かかり木は真下に落ちていった
ついにやったぜw!!
長い間 私を悩ましていた宿敵を打倒しますた
上からみてもきれいさっぱり かかり木が取り払われた
切り落とされた丸太は運べるサイズに細かくして ロープをかけてひきずり下ろしておく
ズリズリとひきずれば そこそこ重くても以外と運べます
斜面でも作業は大変なので 必要最低限でにして 本格的は玉切りは平地の下で行う
いままでは 憎き敵でしたが 戦いが終わってしまえば
昨日の敵は今日の友!!
薪という燃料に代わり ここの厳しい冬の生活を温めてくれる貴重な燃料になるのであります
さすがに今日はもう疲れたので 薪にする作業はいずれやるとして さっぱりした姿を上から眺めながら いつもの読書コーヒーでも優雅に楽しもうと思います
今日の一杯は格別にうまい!!
無事に大物を倒せたのでスカっと爽やか!
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